3月28日に第26回はり・きゅう国家試験合格率が発表になりました。

今回の試験については発表前から難しかったという声がちらほら聞こえてきました。

実際の合格率は

は り 師 57.7%
きゅう師 63%     でした。

例年になく低い合格率です。

既卒者だけでみると、

は り 師     9.7%
きゅう師 12.1%    でした。

2年前までは合格率が7割台後半だったのが、25回時には6割台後半になり、今回は5割台後半~6割台前半となっています。

短期間でもここまで合格率が変動する国家試験はあまりないのではないでしょうか。

さて、当院の国家試験対策通信教育の合格率ですが、20%(既卒者合格率)でした。

全国の既卒者合格率よりは高いですが、もう少し伸ばしたかったです。

私の力不足により、受講者の方々にはご迷惑をおかけ致しました。

現在、今回の国家試験の分析中です。分析結果を次回の反省につなげたいと思います。

また、受講者で不合格になってしまった方については、こちらにも責任がございますので、料金をいただかず、希望があれば今年度の対策を行っていきたいと思います。

受講者の声については、集まり次第随時掲載させて頂きます。

 

今年度の国家試験の傾向ですが、

前半は例年とおりですが、午後の東洋医学に関しては、経絡病証の問題が多かったです。その反面、中医学の問題は少なかったです。また、はり理論においては、はりの基本的な理論ではなく、生理学問題が多かったように思えます。

経絡経穴に関しては、選択肢が経穴名という問題はあまり多くなく、ほとんどが取穴部位で答えさせる問題でした。骨度法においても取穴部位問題でしたね。

東洋医学は経絡病証、経穴は取穴部位ということなので、経絡経穴が苦手な方からしたら解きにくかったのではないでしょうか。

また、問題全体の傾向としてタキソノミーⅡが多くなりました。答えの難易度は例年とおりですが、問題が複雑化したため、読解力がより必要ですね。

 

少し前からはり師・きゅう師の国家試験における検討委員会が立ち上がり、『選択肢を5択にしよう』とか『免許更新制にしよう』とか様々な意見が出されています。全体の流れとしては、より難しくなる傾向です

そのため、はり・きゅうの免許を取得したい方は早めの取得が良いかもしれません。

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代表 益子 勝良