筋血流に及ぼす効果

筋血流に及ぼす効果について

筋肉は過緊張疲労により、代謝物質が産生され、これが筋肉内へ蓄積されていきます。この代謝産物が侵害受容器を興奮させ、痛みを引き起こします。痛みに伴い、筋肉を支配している交感神経が興奮をおこし、筋肉の中にある血管が収縮します。収縮した結果、筋血流が悪くなり、さらに代謝産物が産生され、蓄積されるという悪循環に陥ります。

このような筋肉の痛みの悪循環を断ち切るために鍼は非常に効果的になります。鍼を刺すことにより、体では筋血流改善させるために以下のような反応が起こります。
①脳を介する全身性反射性調節
②脊髄を介する脊髄性反射調節
③軸索反射による局所性調節
④高位中枢を介する調節

このように、鍼をすることにより、局所の反応から全身性の反応をおこし、過緊張や疲労により硬くなった筋肉をほぐしていきます。

また、筋肉は運動等の影響による筋疲労だけではなく、精神的ストレスによっても硬くなります。その為、こわばった筋肉を緩めることにより、精神的リラックス効果ももたらします。